楽常の美酒佳肴
楽常はそば打ちアクティビティとSOBAケータリングという二大柱の他に、揚げたての天ぷらケータリングとパーティーや会合などに適したお酒にドンピシャの蕎麦屋の肴をご提供することができます。
楽常スタッフがオススメする美酒と名した日本酒のチョイス、また、その美酒にぴったりのお酒のつまみのセレクトを不定期でご紹介して行くシリーズ、「楽常の美酒佳肴」。
きっと貴方の心の一杯、カラダの一品となることでしょう。
本日の一杯はnao。
久々に後先考えずにひたすらスッキリ飲めるお酒に出会えた。
その水のような透明感は、宇都宮の酒蔵ということにびっくりした。
まさに関東のお酒はこうして嗜むという見本とも言える、そのスッキリ感は、一見蛋白でつまらなさにも思えるが、少し口に含み舌で回してみると、しっかりとお米の風味を感じられる。
ある意味、おもしろいお酒である。
純米吟醸らしく洗練されているようで、雑味もあえて残してある。
個人的にはこのぐらいの酸味がキャパシティであり、ほんのり残る酸味は嫌気がなくベスト。
ほんのり残る「雑味」という味わいと共に楽しめる、何モノも邪魔しない!飽きない!いつも飲める!酒である。
これはもう、キンキンに冷やしてゴクリゴクリと行きたいお酒である。
夏酒らしく清々しいラベルデザインが、まさにこのお酒にぴったりという感じで、ぱっと見のイメージは裏切らない。
昔、三ツ矢サイダーの封を開けて、数日経つと、ぴりぴり感が抜けてサイダーの素の味を楽しめた。
あれに似ている。
正直、名にもなっている桜感というのはど~かな・・・桜のふわり感というより、ひょろっこい色白のハンサムボーイがシャキっときょーつけした感の方が強い。
つまり、ネーミングと味に若干の違和感があるのは否めない。
言ってみれば、WindowsXPのように万人受けしたポピュラーなヒットOSというより、Windows7のようなイメージ。
8や10が出るまでに、XPの乗り換えがさほど進まずあまりシェアが伸びなかったが、使い込めばピシャっとシャープに仕事をこなせるOS、まさにWindows7が、このnaoにぴったりのイメージだ。
辛口の位置付けだが、キンキンに冷やすことを考えると淡麗フラットという感じであろう。
個人的には、味の真ん中だ。
香りのあまり強いお酒ではない、プラス酸味もうるさくない、雑味がちょうど良いがゆえに、肴はまったく選ばない。
ほぼすべてのつまみが合うと言ってイイが、あえて上げるならば天ぷらチョイスかな。
このお酒にぴったりの おつまみ チョイス
まさに海老天をミネラルたっぷりの甘めの岩塩で行くと・・・なんちゅーかっこつけたことは言わない。
この酒には厚めの衣が花開く、蕎麦屋の海老天を蕎麦屋の天つゆにドボ漬けして、したたるつゆをすくい上げるように、わしゃわしゃと口に運び入れる、そんな食べ方がぴったりではないだろうか。
そう言った意味では、まさに蕎麦前を愉しめる蕎麦屋の夏にぴったりのお酒である。
数ある日本酒だが、意外と天ぷらとどんぴしゃなお酒はなかなか無いモノなのだ。
久々についつい深酒しちゃうようなお酒で出会えたのは嬉しい。
しかし、飲み飽きない素晴らしいお酒であった。
ではまた。