12/31大晦日のアーティストさんライブのケータリング差し入れ案件は、実はかなり頂きます。
それだけにこの日限定ということもありますし、よく吟味してお仕事を受ける必要性もあり、我々楽常にとっても難しい日の案件でもあります。
今回、差し入れ案件としてご依頼頂きましたのは、日本橋三井ホールカウンドダウンライブでの控室での年越し蕎麦のご提供です。
普段のメイク室を和装食して、非現実感の中、「うおーすげー お店じゃん!」なんて声も聞きつつ、蕎麦の提供をさせて頂きました。
今回、夕飯タイムを過ぎての提供ということもあり、天ぷらは重すぎるので、味玉を薬味代わりとしてサービスさせて頂きました。
温かいお蕎麦にダンクして頂くとほんのり温かくなり宜しいかと思っております。
他にも、スタッフ側で用意した差し入れなども並べており、お蕎麦のトッピングとしてお楽しみになっていたようです。
しかし、惜しくも提供の蕎麦は、茹で持ち蕎麦。
カンタンに言えば、茹でてきた蕎麦を現場で湯通しして提供するスタイルです。
大晦日の案件に関して、生蕎麦を現場で茹でるのは、かなりリスキーなんです。
現場の熱源のチェックを事前にしなければならないこと、ガス使用ができるのか否か、提供時間がハッキリしているかどうか、いろいろとハードルがあります。
これを最低でも1週間前には把握している必要性があり、代理店さんを挟む案件ではなかなか難しいのではないかと考えております。
なにしろこの時期の案件は、下手をすると前日決定なんてこともありますんで。
ならばすぱっと美味しさのグレードは下がるが、提供がスムーズでリスクが少ない茹で持ちの蕎麦を提供するスタイルを選択するのがベストという苦渋の判断であります。
今回クライアントさまの意向で紙容器ではないモノをチョイス。
本当は陶器か高級漆器で味わって頂きたい蕎麦ではありますが、さすがに出張案件では現場で割ったりすることは厳禁。
樹脂製を選択することが、安全面でもベストな判断となります。
とは言え、樹脂製であっても仕上げは会津塗りのモノで提供しておりますので、漆器と遜色はないはずです。
そこに通常の一人前より若干少なめの蕎麦量で温かいお汁で提供します。
フロアー内はかなり暖房が効いていて温かいのですが、やはり仕事の合間には温かい蕎麦が疲れを癒やしてくれるのではないかと思っております。
ほっとしますもんね。
提供数配分が若干少なく、一部のスタッフに行き渡らないというトラブルがありました。
追加分蕎麦、追加分器を持って来たとしても、こうしたトラブルが起こってしまったのは、しっかりとコミュニケーションが取れていなかったのが原因です。
これは我々にとっても反省点でもあり、ディスカッションの段階で発注数の余裕分をオススメしなければならないと感じました。
スタッフ数プラス10杯。
これを基本に打ち合わせを進めて行くのがベストかも知れません。
ご飯モノと違い麺類は、おかわりオファーも多いので。
押せ押せになるのが差し入れ案件の常なのですが、楽常スタッフの拘束時間の問題もあり、来季に向けての大きな課題となりそうです。
撤収を終えてみると、もう2020年になっていました。
日本橋福徳神社に、軽く参拝し、今年2019年のお仕事を終えることになります。
今年一年の〆にふさわしいお仕事を頂けましたこと、感謝申し上げます。