楽常の新たな事業ベースとして、一般的には不思議とも思えるプログラムをこの度発足する運びとなりました。
それが、「蕎麦屋さんにSOBAUCHIを体験して頂く」というプログラム。
蕎麦屋なんだから、そば打ちは必要ないんじゃない???
とお思いになるのが大半の方でしょう。
しかし、これがしっかり理路整然と成り立つ事業ストーリーがあるんです。
蕎麦屋さんでもそば打ちを体験して頂ける理由
一般企業さま向けにスタートしたSOBAUCHI楽常の、そば打ち会の活用は、チームビルディングや接待、大切なゲストとの交流会など、企業さまの人とのコミュニケーションアイテムとして風穴を開けて来たと言って過言ではないと思います。
これまでの数々の実績を見て頂ければご理解頂けると思います。
しかし、では、これを蕎麦屋さん向けに行う理由というのはどういうことかと紐解けば、実は、一般企業さまと何ら変わりない、スタッフアクティビティだとということがひとつあります。
いや、しかしそもそも、蕎麦屋さんでそば打ちをしなくてもイイのではないか!?
という疑問にぶち当たると思われますが、実は、街の蕎麦屋さんの大半は、機械による製造工程を採用しています。
これが大きな理由にひとつとなります。
パート、アルバイトさんが蕎麦の本質を知らないというのはある話しですが、実は、厨房スタッフや正社員さんも、蕎麦を手打ちとして提供している店舗だけではないので、100%理解しているわけではないのです。
蕎麦屋さん経営サイドとしては、効率を求めるがゆえ、蕎麦の本質がわからないスタッフばかりになってしまう矛盾が生じる現場にするわけには行かない、そんな思惑もあり、そば打ちを研修プログラムとして取り入れている店舗さんがあるわけです。
だから、蕎麦屋さんに対して、そば打ち会が必要になるケースがあるわけです。
さらに言えば、蕎麦屋スタッフであるがゆえに、さらにもう一歩、そば打ちを体験して頂くことで素晴らしい経験値を与えることができるということも大きな理由となるでしょう。
蕎麦屋さんでそば打ち会をやるメリット
まず、蕎麦屋さんでもそば打ち会を体験して頂きたい理由がわかったと思いますが、では、それをすることでどんなメリットが生じるかも知って頂きたいポイントです。
- チームビルディングの一貫
- 蕎麦の真髄を知ることができる
- 正社員・厨房へのリスペクト
チームビルディング、これは一般企業さまともリンクしますね。
そして、蕎麦の真髄を知ってもらうためのそば打ち会。
これは、蕎麦の魅力を企業さまではたらくワーキング世代に広く知って頂きたいという大筋は同じなのですが、こと蕎麦屋さんに関して言えば、「知って頂きたい」ではなく、「知っておかなければならない」という必然性が問われます。
厨房はもとより、ホールスタッフにも、それは問われるべきポイントとなり得るでしょうし、蕎麦とは、粉に水を混ぜ生地にして細く切ったモノということを頭ではわかっていたとしても、ゼロベースで作りあげたことがあるモノとは、まったく理解力と自信が違うことになるでしょう。
提供している蕎麦が、二八なのか、十割なのか、細いのか太いのか、どこ産の蕎麦粉なのか、これが自信を持って答えられるホールスタッフと、なんのことだかわからないスタッフと、どちらがお店の信頼性を得られるか、誰が考えても理解できると思います。
このことを、聞いて勉強するのか?本で勉強するのか?わいわい楽しみながら仲間と一緒に体験しながら勉強するのか?
脳への入り方が違うと思いませんか?
そして、3つ目のメリットが、パートやアルバイトさんが抱く正社員や厨房へのリスペクトがあります。
これはかなりインサイドなテーマとなりますが、やはり、飲食店の花形は調理であり、調理人としての立場の保身は、経営者の立場とすれば考えるべきパートであると思います。
例えば、アルバイトが正社員に対してリスペクトが無ければ、横柄な態度が余ることにもなりかねません。
注意されて正すというガイドラインとしてではなく、本心として、社員さんや厨房さんはスゴイ!と思っていたとして、そんな態度が現れるわけがないんです。
そのひとつの方法として、社員さんや厨房の調理人さんがしっかりとぴんぴんの蕎麦が打てたらいかがでしょうか?
少し、リスペクトに繋がる何かが生まれるような気がしませんか?
こんなアクティビティという遊びの場ですが、教える立場と教えられる立場があるだけで、かなりの効果が見込めるような気がしませんか?
これが、大きく見たときの蕎麦屋さんに体験してもらうSOBAUCHI会のメリットとなります。
川口市の「お蕎麦や 杉うら」さまで体験して頂きました
そんなメリットを掲げ、その事業スタンスに今回ご協力頂いたのは、埼玉県川口市で名物「特盛鴨汁せいろ」が人気のお店、「お蕎麦や 杉うら」さまで開催させて頂きました。
提供の蕎麦やお料理のクオリティはもとより、はたらくスタッフに対しての教育もしっかりとしており、接客に重きを置いた、地域密着の真心が人気を博し、ランチや休みなどは行列を作る地元名店となっています。
杉うらさんのそば粉の調合を、スタッフ皆で理解して頂けるよう、石臼挽き粉、更科粉、そしてつなぎをそれぞれ用意し、それぞれ香りや粉の手触りなどを体験。
これが重要ですね。
そば打ちをやる。ただそれだけではなく、しっかりと理解を深めながら研修の一貫として実施するという大筋が大切です。
社長自ら、粉への加水方法などを教示。
なぜそうした加水方法が必要なのか、加水によってどうそば粉が表情が変わるか、など、おもしろいエピソードなども加え、レクチャーなさっておりました。
今の工程をレクチャーする上で、こうした表記アイテムなども、楽常でご用意することができます。
場を盛り上げることとして使用しているモノが、レクチャーアイテムとしても活用できるってのは、目からウロコでもあります。
水回しにより、粉への水の入り方、蕎麦自体の香りの確認、そうは言いながらも、そば打ちというアクティビティの楽しさが、いつもはクールフェイスだった人も知らずに笑顔になる瞬間も垣間見え、学校や家族とは違う仲間意識を生むことでしょう。
今回、忘年会という企画の中でそば打ちを入れ込んで頂いたこともあり、この日はスタッフだけではなく、スタッフのちびっこや、ファミリー参加などもあり、ひじょうに楽しそうな声が飛び交うそば打ち会となりました。
アルバイトのメインは、高校生大学生であり、もちろんそば打ちというモノを経験した人は、皆無で、いいつも蕎麦の提供でホールを可憐にはたらく姿とは一線を画し、楽しくも感触を確かめながら、蕎麦の本質を知って頂くきっかけとなったと思います。
そして社員さんたちも、工程ひとつひとつを社員さん同士で確かめながら、また一歩、蕎麦調理に関わるモノとして進んだ知識を得られる、新たなステージを体感することができたと思います。
いつも提供するお客様スペースを使った、そば打ちアクティビティとして活用できるメリットも相まって、ひじょうに良い経験ができた という声も頂き、楽常としてとても有意義な仕事となりました。
もちろん、養生などの段取りや、道具一式のレンタルなどもセットでご提供OK。
また、社員さんともに、誰も教えることができないと言った場合の、そば打ちがレクチャーできるようになれるようなレクチャーも、楽常講師が行うことも可能です。
講師派遣なども併せてご検討頂ければ、蕎麦屋さんに体験してもらうSOBAUCHI会が実現可能です。
ぜひとも、貴方のお店でも実施してみませんか。
そして、今回、こうしたコラボ企画として快く参画して頂きました、「お蕎麦や 杉うら」さまと、スタッフ、ならびにスタッフファミリーさま、ありがとうございました。
今後のさらなるご発展を願いつつ、共に、蕎麦業界を盛り上げて行ければと思っております。