会社の新年会シーズンではありますが、いつもと違う形で新年会を開催したいという相談案件も楽常に多く頂きます。
そば打ちをコミュニケーションイベントの一貫として開催するスタイルです。
年越し蕎麦という大イベントが、蕎麦業界にはあるのですが、正直、年末のお忙しい時期にそば打ちを社内でご予定するのは難しいことではあると思います。
そこで新年会で!という流れとなる企業さまも多いんですよね。
そして今回コラボレートさせて頂いた企業さまは、空調設備などを一括管理する「東京冷機工業社」さま。
千葉県は市川市の営業所の皆様に、粉から蕎麦に仕上がるさまを体験して頂きました。
27名の社員さまにご参加頂き、後ほど、ご自身たちで調理されて食されるということで、だいたい4名さま1セットのチーム打ちで進行させて頂きました。
そば粉は400gです。
そこに水が加わるので、だいたい600g程度の生蕎麦仕上がりとなる予想です。
早速、講師3人によるそば打ちレクチャースタートです。
まずは加水し、水回しからです。
つまり撹拌ですね。
水を粉の随所に回すということから水回しという技法名となりましたが、名のとおり、手をぐるぐる回して撹拌して行きます。
これがわりと楽しいんですね。
そして水が回って来ると、だんだんと粉がダマになり玉になって来ます。
これを練りと言い、練ってコシを出したモノを丸くするのをくくりと言います。
しっかりと丸めてなるべく中に空気が入らないようキレイな表面に仕上げて行きます。
ここからは、女性の力だと少し足りないかも知れません。
そば打ちイベントでは、女性の力を男性がサポートするというのも、大事なコミュニケーション要素になるので、なるべく女性の参加はチームにバラけて貰うとイイかも知れません。
最後は講師が自ら手を出して仕上げて行きます。
菊練りや円錐上に仕上げる技法はなかなか初めての方には難しいので、講師の実演タイムとなります。
少々、水回しで平坦な時が流れるのですが、ここからが道具が登場します。
球体を手のひらで押し広げて、今度は円盤状にする丸出しという工程となります。
この辺りまで来ると、もうそば打ちをやったことが無い人でもわかる光景だと思います。
麺棒という細長い木の棒を使ってより平たく薄く仕上げて行く工程です。
これがなかなか難しいんですよ。
くるくるっと麺棒に巻いて均等に均等に仕上げて行くのですが、道具を使うのは、人間の本能にもなり、得手不得手はあれど、楽しそうに転がしています。
作業着を来ている社員さまが多いので、おそらく普段は現場仕事であるのではないかと思いますが、こうした道具を使った作業というのは、日常的にやっていることもあり、ひじょうに使いこなすが上手です。
たいがいは、この麺棒の長さを持て余してしまう方が多いのですが、さすがですね。
また、この日は男性社員さまが多かったので、力もあり、どんどん平たく薄く延しが進んでおりました。
延しが終わると、いよいよ切りです。
楽常ではなるべく左利き用の包丁をご用意して行きますが、この日はお一人もおられなかったようですね。
片刃仕上げの包丁なので、細く切れるような構造となっていることから、右利き用、左利き用があるわけですね。
切り進めて行けば、お!細い!など、歓声があがる場面もあったりと、皆様楽しく切っているさまは、ひじょうに微笑ましい限りでございます。
こうして、粉が蕎麦になる工程をひとつずつ体験して頂くことで、より一層、あとで食べる自分蕎麦は、美味しさが増すことでしょう。
今回は調理パートを楽常では行わない方式となりましたので、生舟と言われる木の箱には入れず、テイクアウト用の紙箱に入れる方式を取りました。
茹で時間などもレクチャーして、終了となります。
新年会そば打ちは、コミュケーションイベントとしては、ベストだったのではないかと思っております。
最後、皆様におもしかった!と言って頂け、我々楽常も最良の一日を迎えられましたこと、感謝申し上げたいと思っております。