前回も素晴らしいスペースを提供して頂きました、青山のノートルスタジオキッチンを使用してのリピーターでもある、製薬企業さまの外国人ビジターを迎えての「おもてなしSOBAUCHI」を行わせて頂きました。
今回もおもしろい仕掛けをご用意し、大いに楽しんで頂きました。
おもてなしSOBAUCHIは今後の定番!?
2020年オリパラを2年後と控えた最近では、都内での外国人ビジターさま向けのそば打ち企画を多くご依頼を頂きます。
その筆頭と思われる、外資系企業さまとのコラボレーション企画なども、楽常のそば打ちの醍醐味となっております。
それは堅く言えば「日本文化の推進活動」、フレンドリーに言えば「にっぽんを楽しもう!」の楽常のモットーそのものであります。
そして今回、リピートして頂きました再度のコラボーレーション企画となりますが、楽常のそば打ちは楽しくやる。が目的。
そば打ちを始める前に生ビールで乾杯して頂き、盛り上がったところからスタートなんてのも、楽常ならではだと思います。
毎度の如く言わせて頂きますと、まだまだそば打ちというものは、「道場」や「修行」というイメージが拭えませんが、これから映し出される画像の数々を見て頂ければ、きっと伝わると確信しています。
仲良しツールでもある、チームアクティビティにぴったりの、日本風で言うところの「大人の遊び」であります。
前回同様、青山にありますノートルスタジオキッチンでのそば打ちサービスのご提供となりますが、単なるそば打ち体験ではありません。
そばケータリングという、楽常の真髄でもある、本格蕎麦屋での営業スタイルで培ってきた、ご提供技術をもってのお食事ありきでお考え頂きたいと思っております。
さすがに外資系企業さまであり、英語、日本語、入り乱れながらのバイリンガルそば打ちは、冷静に見ればひじょうに不思議であり、むしろ、こんな風に楽しんで頂くのが、本来のそば打ちの形なのでは!?と思うほどです。
江戸の頃から家庭食として、どこの家庭でも主食として打たれていた蕎麦というオーガニック食材ではありますが、今、外国のベジタリアンの方にも楽しんで頂ける、日本のスーパーナチュラルフードは、これからの日本の定番となり得る存在なのではないかと確信しています。
しかし、初めてとは思えないほど、しっかりとした水回しにびっくりしました。
手付きが蕎麦屋ですね。
どこぞにバングラデシュ人が打つ蕎麦屋があるそうですが、意外と嗅覚・視覚・触覚が、日本人よりも、外国の方の方が蕎麦を打つ能力が高いのではないか?と思えてしまうほどです。
微妙な加水具合をやってくれています。w
練りの工程でも力も強く素晴らしい手さばきでございます。
いえいえ、とは言え日本の底力も負けてはいません。
がんばれ!日本!です。
ほとんどの方が2度目のそば打ち体験ということもあり、向上心が芽生え、前回より今回、今回より次回というように、さすが普段から厳しい環境でお仕事をされているビジネスの現場で働いている猛者たちですね。
今回のお客様は総勢9名さまでしたが、4台の鉢を 2、2、2、2、1 というような変則チームを編成して頂きました。
これが会社内の人事交流として活用できる良いところです。
普段あまりお話ししないような方とも、そば打ちという作業を通して仲良くなることができるのもそば打ちの魅力であります。
切りの工程は、そば打ちの見せ場ですね。
丹念に作り込んで来た、愛着のある生地を蕎麦として誕生させる工程とも言えます。
トン!トン!トン!と小気味いい音が聞こえます。
切ったお蕎麦の仕上がりにライバルを見出したり、自己満足であったり、向上を掲げたりと、三者三様のアクティビティがそこにあります。
生舟には番号が振ってありますので、あとで茹でた時にどれが自分SOBAかわかるようになっております。
これも楽しみのひとつですね。
さて、そば打ちもそろそろ架橋に入り、我々スタッフはお料理の準備に取り掛かります。
このスペースはキッチンスペースがダブルで装備されているので、あちらとこちらに分かれスタッフ4人で錐揉みします。
日本のおもちゃ
そしてもうひとつ、このスペースにはカフェスペースがあり、今回仕込んだのは、この日本のおもちゃ。
けん玉、輪投げ、だるま落としと、レクリエーションにはベストな日本の伝統的なおもちゃの数々です。
よっ!っと!
久々にやるとなかなかむずい。
しかし、ちゃんと膝を使ってますね~ 素晴らしい!w
だるま落としは、ひじょうに盛り上がってました。
慣性の法則?を使ったおもちゃですが、よく考えたらすんごい物理的おもちゃなんですよね。
ワー!!
あ!すべて抜いたみたいですね。w
そばケータリング
まずは料理長より本日のお料理のちょっとしたご説明を。
ここでも蕎麦屋ならではの仕込みを行った逸品をご提供させて頂きます。
蕎麦つゆを作る時にだしとしょうゆをブレンドするのですが、この特別に仕込んだ濃縮醤油を「返し」と言います。
この返しに漬け込んだクリームチーズのおつまみや鴨肉をご用意させて頂きました。
この鴨ローストがまさに絶品で、日本酒との相性も最高です。
そして日本酒は、AKABUの純米酒、九平次、甲子林檎純米吟醸と、酸味が爽やかなフルーティ系を今回チョイス。
蒸し暑いこのところの気候に合った初夏のお酒のチョイスは、ちょっと肉系やクセの強い薬味系のおつまみの後に、口の中をさっぱりとさせるような口当たりで、今日の料理にぴったりとの判断でご用意させて頂きました。
ところでこの仕掛けのある木箱、なんだと思います?
蕎麦屋ならではのおつまみを頼むと、こんな木箱に入ったお海苔が出て来るんです。
江戸前の老舗蕎麦屋では、今でもこうした焼き海苔を食すことができます。
この箱は、中が二層構造になっており、一番下に炭火が入っており、障子紙のある仕切りの上にお海苔を入れ、食べるその瞬間までパリパリを持続させる粋な拝領で生まれた、おもてなしお料理なんです。
この粋が理解できない人には、なんらつまらないただの海苔。
しかし、日本酒を飲みながら、パリっとちびりちびりやりながら蕎麦味噌なども嗜みながら、お蕎麦を〆にしてややおっとりとした夕飯を終えるという蕎麦屋の醍醐味がここにありました。
これぞ江戸前ですね。
そんな一仕掛けを愉しんで頂きながら、天ぷらを揚げて行きます。
今回、海老や舞茸、蓮などのお野菜も絡め、揚げたてを食して頂きます。
そして、今回講師の鈴木による、手打ち蕎麦品評会を人知れず開催。
どこのお蕎麦がどんな性格か!?一口ずつ試食を。
盛り上がっております。
さて、一通りのお料理が提供し終えたら、最後に蕎麦屋スイーツを。
楽常でも好評のそばアイスのきなこ黒蜜がけをチョイス。
なかなかケータリングサービスでアイスの提供は難しいと諦めないで下さい。
楽常は最後のデザートまでもこだわりを持っております。
さらに、皆様が打たれた生そばが少々余っておりましたので、天ぷらの残り油を使って、揚げ蕎麦をやってみました。
天ぷら油が打ち粉で汚れてしまうので、なかなかイレギュラーなことなのですが、タイミングさえ合えばご提供ができますので、お気軽にお申し付け頂ければと思います。
茹で蕎麦よりも、やはり生蕎麦を揚げたほうが食感がよく、これぞ即席スナック菓子ですね。
ポリポリポリポリと、いい塩加減と油の甘みが絶妙で止まらないんです。
そして最後にご挨拶を終え、お開きとなりました。
本日も楽しくてついついお時間が押してしまいましたが、こんな体験型の夕飯を、たくさんの方に経験して頂きたいと思っております。
楽常のSOBAUCHIと、そばケータリング、ご興味があれば一度ご一報頂ければ幸いでございます。
最後にパチリ!
今回も愉しみをありがとうございました。