今週はそば打ち目白押しで、昨日のCM撮影も終え、道具を積みっぱなしで本日、そば打ちをしてからのホームパーティでのケータリング案件です。
このホームパーティケータリングの案件も少なくありません。
楽常の基本スタイルが、『出張する蕎麦屋』というところもありますが、外国人ビジターさまとのコミュニケーションアクティビティの一貫として、和を楽しんで頂いて帰国して頂くという目的と合致しているのもあります。
例えば蕎麦屋さんに出向いてのそば打ちからのお食事というのは、立地の狭い都心の蕎麦屋さんでは難しいというのもありますし、観光で疲れたところで、ホームパーティというのは、ひじょうに理にかなっている良い方法だと思っております。
マンションのシェアスペースを活用したそば打ち
今回は、マンション内のシェアスペース(集会所)を活用しての出張そば打ちです。
なかなか、ご自宅で粉の舞うそば打ちはハードルが高いものです。
こうしたスペースがあると、とても使い勝手が良いでしょうね。
そして、このマンションにお住まいのお客様から、外国人ビジターが来るので、和フードの魅力『SOBAUCHI』を演出してくれないか?というご依頼で、今回パフォーマンスさせて頂きました。
何人かでチームになって頂き、一緒に鉢を囲むスタイルです。
こうした一緒に作り上げる作業というのは、ひじょうに親密になれるとのデータもあり、ふだんの料理教室とは違うチーム打ちを、楽常はケースバイケースでご活用頂いております。
キッズも本当に楽しそうで何よりです。
これって、昔のどろんこ遊びの時の感覚と似ていますね。
混ぜて捏ねて丸める。
ハンバーグ作りがキッズが喜ぶのも、公園で遊ぶ感覚と似ているからなんでしょうね。
こうして愉しみながらそばを仕上げること、この粉に水を入れて捏ねたものが、あのつるつるっと食べるお蕎麦になる過程を、お子様と親御さんが一緒になってプレイできるのは、ひじょうに食育という観点でも良いとの専門家の意見も一致しています。
健康食としても取り上げられるお蕎麦の魅力を、こうした食育というカテゴリーからも理解して頂けると、もっともっと盛り上がっていくと思います。
ビジターさまも、ひじょうに勘がよく、すばらしい手付きでどんどん薄く生地が伸びていくのがわかります。
なかなか初めてのそば打ちで、ここまでの手付きができるのも珍しく、器用な方とお見受け致しました。
そば打ちは、その方の潜在能力が引き出されるお料理でもありますので、もちろん性格なんかも表に出てきやすく、こうした面からも、婚活や人事交流などのコミュニケーションツールとして利用されるケースが多いのでしょう。
キッズも愉しみながらやってますね。
道具である木に触れ、その道具を使いこなし、自分が食べるモノを作り上げる作業、良い思い出になれば嬉しいですね。
切りの包丁さばきは、講師がマンツーマンとなって、4ステップに合わせ切ります。
STEP1 → 包丁を倒し麺がこま板(定規)から顔を出し
STEP2 → 包丁を引き(上げ)
STEP3 → 麺の上に刃先を落とし
STEP4 → 包丁の重みと刃物特有の切れ味を使って刃先を前方にスライド
上から下に切っているように思われがちですが、それでは、麺の切った部分が潰れてくっついちゃいますので、前方方向へ、刃の切れ味を最大限に使ってスライド切りをすると、角がキリリと立った喉ごしの良いお蕎麦に仕上がります。
カンタンに言えば、まな板自体が奥に奥ににズレるような方は、切り方が正しい証拠となります。
前方スライド切り。を意識しながら、しっかりと皆さん切れています。
楽常のインストラクターは左利きであり、もちろん、レッスン時には左利き用の麺切り包丁も用意しておりますので、サウスポーの方も大丈夫ですからね。
切りの最終段階ぐらいに入ると、いい感じに慣れて来て体も動くようになってきます。
すると、ちょっと一杯やりたいなー なんて思うものです。
きっとそばを打ち終えたあとの一杯は格別なことでしょうね。
そして今回はケータリングもセットなので、ある程度切って頂いたら、あとは講師が手伝っての仕上がりとなります。
なかなか最後の最後までとなると時間も押しますし、ちょうどいい頃合いの疲労感で上がって貰うことも大切です。
さて、皆さんには手を洗って頂き、ご自宅の方へ上がって頂きます。
これから、自分たちの打った『自分SOBA』の実食と、天ぷらや鴨など、蕎麦屋ならではのケータリングのスタートです。
そばケータリングをご自宅キッチンで
ホームパーティをやる上で敷居が高いと感じるのが、やはりご自宅のキッチンスペースをお借りしなければならない点ですよね。
その辺りがクリヤーできれば、必要な食材や器具をすべて揃え、その場でご提供することが可能でございます。
もちろん、器などもご用意致しますので、ご家庭の洗い物は一切出しませんので、ご安心下さい。
特に外国の方に人気の日本料理と言えば、天ぷら。
そして天ぷらの王道と言えば海老天ですよね。
各国の方に食べて頂いた経験を持っていますが、海老が苦手という方は、そうそうおりません。
楽常の海老は、江戸前らしい、小ぶりなものをご用意し、2口3口で海老全体が味わえるような独特な旨さを引き立てております。
天ぷらは、この海老天をメインディッシュとして、味の軽いお野菜などから一品ずつ揚げて行き、揚げたて熱々の状態で個別にお皿にお盛り致します。
また、なるべくガス代周りを汚さないよう、細心の注意を払い調理を行っております。
座卓スタイルもまた、日本らしくていいですね。
そして、今回、季節感をお出ししたいと思い、特別に桜切りそばもご用意致しました。
なかなか桜切りを自分たちで打つとなると、特別に時間を設ける必要性もあったので、これはお店で打って来たものをお持ち致しました。
黒漆の板盛りにして、ほんのり桃色が、まさに春らしいですね。
この後、ビジターさまはご帰国ということらしく、すべてのお料理をご提供し撤収とさせて頂きました。
こんないい季節に、すてきなスペースとご提供の場を頂きましたクライアントさま、ビジターさまに、スタッフ一同感謝申し上げます。
今後もよりお客様の満足度UPのため、ひらめきを形に変え、心に残るおもてなしをしたいと思っております。
この度はありがとうございました。