なぜ そば打ち教室は中高年男性に人気なのか!?=Sobapedia=

20代~60代の男女 2211人に調査した結果、社会人になってから習い事をしたことがある と答えた。
巷では、習い事ブームなどと耳にはしていたが、まさか半数の人が、なんかしらの習い事をやっていたとは驚いた。
特に、昨今、中高年、特に男性に人気のそば打ち教室。
そば打ち教室をやっているから気になるカテゴリーというわけではないようで、世のお父さんに絶大な支持を得ている『そば打ち教室』の人気の秘密を掘り下げてみようと思う。
中高年に人気!そば打ちの魅力とは?
こちらのそば打ち教室に通われているお父さん方、それぞれが、企業務めをリタイヤされた元役職サラリーマンも多く見受けられている。
先輩方に教えられている様子は、さながら職人育成。
ダメだろ! なんて怒られている様も見受けられながらも、皆さんもくもくと打っているのが、印象的でした。
これは、先生ではなく、先輩が後輩に教えている様子だ。
き、厳しい・・・w
それでは、なぜ、そば打ちにハマってしまったのか?
という問いに対して、
このお父さんは、最初は先生方に付いて貰ってなんとなく打てていたが、自分だけでは打てなかったとのこと。
こちらのお父さんは、そば打ちなんてDVDでも見ればなんとかなると思いきや・・・できない、できない~ と苦笑いを浮かべておりました。
それぞれの生徒さんのご意見を参考にするならば、そば打ちは、難しいからハマってしまった。
というのが、真の理由のようです。
そして、レポーターの渡辺裕太くんが、実際にそば打ちにチャレンジ!
そば打ちの4工程を事前に予習し、まずは水回しに挑戦するも・・・
先生からカットイン!
やはり、助っ人無くしては、なかなか難しかったようです。
これまで仕事でがんばって来たお父さん方を惹き付ける、難しいそば打ちにハマる理由を専門家に聞く。
東京未来大学 モチベーション行動科学部 角山剛教授は言う。
一生懸命、定年まで働いて来た人たちですよね。
そうやって一生懸命できる場というものが、定年になるとなくなってしまう。
今まで難しいことにチャレンジして、それを乗り越えて来た人たちってのは、
難しければ、『よし頑張るぞ!』って苦しい中でもやり方を見つけ出して、
『なにくそ!』ってキモチでもう一回やってみる人たち。
定年後の自分を発揮できる場が、そば打ちなんじゃないか と思う。
他にもあったそば打ちにハマる理由
また、ハマってしまった理由はそれだけではないようです。
娘がほめてくれる。
孫が喜んでくれる。
などなど、家族に褒められた!というのも、嬉しいものなのでしょう。
当店のそば打ちに通っている生徒さんも、自分の打ったお蕎麦を友人や家族に食べさせるのが愉しみだ!という方はひじょうに多い。
このお父さん方の笑顔を見れば一目瞭然ですね。
そこで疑問になるのは、ひょっとしたら家族だから褒めているのではないか?というところ。
渡辺裕太くん、皆さんが打ったお蕎麦を実食してみることに。
『うまぁ~い!』
どうやら、普段お店で食べているお蕎麦よりも、香りがぜんぜん違うと好印象。
打ちたてのお蕎麦は香りが違うんですね~
そんな理由を、食品科学の専門家 工学院大学 先進工学部応用化学科 山田昌治教授は言う。
アルデヒド類という揮発性の化学物質が、日本そば独特の香りにつながっている。
その中でもヘキサナールという物質が、ひじょうに強く発生している。
そばの香りが時間経過でどのように変化するか分析。
打ちたてのそばのヘキサナール量を100%とした場合、1時間後には77%に落ち込んでいることが判明。
つまり、打ったままにしておくと、どんどんそばの香りが揮発して少なくなってしまうという科学的に立証がされたこととなる。
自分で打って自分で茹でて食べる、『自分SOBA』がどんな名店よりも美味しい!というのは、あながち、ウソではないようだ。
前述した、難しいことを乗り越えてからこその美味しさなわけですから、その趣味の持つ魅力も格別なことでしょう。
しかも、その身につけた技を披露し、また、段位を付けられる制度、素人そば打ち段位認定制度があり、1万3000人以上が持っているとのことなので、これまた拍車をかけているのではないかと思う。
こうした腕試しの場もあり、かつ家族に美味しいと褒められるわけですから、高齢化社会の今後も、どんどんそば打ちに対する感心はUPするのであろうと想像がつきますね。
SOBAUCHI楽常でも、関東在住720人に独自にネットリサーチした調査レポートがあるので、こちらも大いに参考になるデータとなっているので、ご閲覧頂ければと思います。

参考:トコロさんの目がテン!習い事の科学 から