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【そば打ち道具を作る】そば生舟(なまぶね)のDIY講座

生舟

蕎麦だけじゃなく道具も作るの!? って驚く方も少なくないでしょう。

しかも、今回自作レクチャーを行うのは生舟(なまぶね)という切った蕎麦を入れるただの箱。

んなもん!100均のタッパでイイやん!

もちろんそれでイイでしょう、安くて便利。

でも、この大量生産、薄利多売、使い捨て時代の昨今、安く買って来てモノで機能が遂行できればそれでよし!とする、そんな考え方生き方で果たして楽しいでしょうか?

作ってる時間より買って来る時間の使い方が合理的なんて考える人もいるでしょうが、少なくともわたし(著者)は違います。

短い人生の貴重な時間を、自分が携わるモノすべてに関して、出来うる限り自分で作ったモノを使いたいし、使いやすいように直したり試行錯誤する時間にし充実したいと思っています。

ま、何より、せっかく丹念に打ったお蕎麦をインスタUPすることを考えた場合、石油で作った容器や冷たい金属に入れるのと、木箱に入れてカシャ!とするのと、どっちがカッコいいでしょう。

そんな一面でもこだわってみたいとお考えのあなたのために、ある程度簡単に作れるであろう方法をレクチャーしてみたいと思っています。

ホームセンターで材料探し

昨今ではホームセンターもかなり増えました。

いつも棚板などを探すコーナーがあるかと思いますが、そこで集成材の「桐」があれば最高です。

軽くて加工にひじょうに適しており、湿気の調整に最高の素材であり、昔からタンスや書を入れる箱などに利用されてきました。

蕎麦は、粉の状態でも切った生そばの状態でも湿度管理が重要です。

この桐材を枠として、底にシナベニアを使うのがベストと言えるでしょう。

桐集成材

道具を揃える

さて、材料を揃えたら、今回必要な道具を紹介しよう。

いきなり、電動工具の嵐ではあるが、楽常の基本スタイルは、常に楽しくがモットーであり、そば打ちももちろんだが、この道具作りに関しても楽しく作りたいと思っている。

例えば材料を切るだけでも、ギコギコと手ノコでがんばるのも悪くないが、楽しくないのではないかと思っている。

慣れた人でも、板モノを縦に横に切るのは、力とコツが必要になる。

そこは電動の力を借りて、スマートに楽しく製作をするのがベストであり、何もたまに使う工具を買うことはなく、レンタル工具という便利なシステムを使えばイイのである。

レンタル工具

こちらのホームセンターではモノによるが、1泊2日で¥300~借りれるシステムだ。

また、そもそも切ったりするのに面白みを感じない方は、カットサービスなどを利用するのも◯だ。

カットサービス

そして、今回スマートに生舟を作る上で必要になる工具を紹介しよう。

道具一式

  • 充電式丸ノコ
  • 丸ノコ定規
  • トリマ
  • エアタッカー
  • 鉛筆
  • ペーパーヤスリ

と、まあ、ただ木板を切るだけなのでこんなもんで大丈夫です。

ただし、板をまっすぐに直角に切るという作業は、言うほどたやくすはないので、順を追ってレクチャーしてみよう。

製作開始

まずは、この集成材を切る時に気をつけたいのは、木材を貼り合わせるための糊が使われています。

マスク着用その糊ごとぶった切ると切り埃が発生し、これを吸ってしまうと、くしゃみ連発になる場合がある。

そこで、丸ノコやペーパーをあてる場合は、必ずマスク着用が望ましい。

これも人によるが、吸わないに越したことはない。

枠を作る

1)丸ノコに定規をつけて深さ+αの厚みで切り出しを行います。60mmぐらいがベスト?

2)丸ノコの刃の深さを板の厚みを見ながら調整する。

3)刃の深さは材料の厚みプラス3mmぐらいがベスト。

4)桐材を割いた状態。あと4枚は取れる計算だ。

5)次にトリマという道具を使う。あとでベニアを入れるのに必要になる。

6)トリマにも定規を付けて真っ直ぐにベニアの厚み分の溝をつきます。

7)スライド丸のこというものを使うとトメがキレイにできるのだが、ムリなら真っ直ぐでOK

8)寸法をしっかりと決めて、両側の端をトメ切りする。250×300mmぐらいの大きさがベスト?

9)仮置きしてみるとこうなる。45度に四隅を切ることで小口が出ないわけだ。

10)あとは角面をヤスリやかんなをかけて木材が欠けないように処理をします。

底板を作る

11)底板はシナベニアを使う。生で買うと910×1820mmが基本の大きさとなる。

12)枠についた溝の入りも考慮に入れた寸法を出して慎重に寸法を決めて頂きたい。

13)割いた板を今度は長辺寸法で切って行きます。この時に定規を使って垂直に切りましょう。

14)この時は4セットを作ったので、4枚同じものを作りました。

組み込み

15)そしてここでエアーツールの登場なのですが、これは普通にビスもみでもいいでしょう。

16)トメ口に木工用ボンドを塗布し四隅同士を組み込んで行きます。

17)エアータッカーでパスパスっと2箇所ぐらい留めておけば翌日くっついちゃいます。

18)三方を組んだらベニアを溝に入れ込んで行きます。

19)最後の一面もボンドを塗布してくっつけます。

20)これでひとまず完成。

21)トメ上部の段差が目立ったら少し削ってあげたりして整えます。

22)忘れてはいけないのが角の処理。しっかりペーパーヤスリで滑らかにしておこう。

台座をつける

23)余った桐材を三角にしてひとつの舟で4個用意する。

24)裏にボンドをたっぷりつける。

25)底部の四隅に、少々隙間を空けた状態で三角を置いて行く。

26)これで一晩も置けばしっかりくっついている。台座を付けることで重ねられるわけだ。

生舟完成

しっかりと手作り生舟ができましたね~

桐とシナベニアで組むことにより、中の生そばにも呼吸をさせることができる、そして白木のキレイな木肌がそば打ち心をくすぐるのではないでしょうか!?

ベニアが余っていれば、蓋を作ってもイイかも知れません。

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