楽常の美酒佳肴
楽常はそば打ちアクティビティとSOBAケータリングという二大柱の他に、揚げたての天ぷらケータリングとパーティーや会合などに適したお酒にドンピシャの蕎麦屋の肴をご提供することができます。
楽常スタッフがオススメする美酒と名した日本酒のチョイス、また、その美酒にぴったりのお酒のつまみのセレクトを不定期でご紹介して行くシリーズ、「楽常の美酒佳肴」。
きっと貴方の心の一杯、カラダの一品となることでしょう。
本日の一杯はまんさくの花。
これはまさに米の甘みを、静かに味わう、雄町まんさくの花は、そんなお酒である。
正直、薄い。というのが第一印象であるが、日本酒らしさが無いということではない。
食中をオススメするのもわけがあるが、総合的に判断すれば、これは食前酒として嗜むのが米の旨味を楽しめるはずだ。
一杯口に入れたときにふわっと広がる米の甘みは、すべての酒米のルーツになる在来種でもある雄町らしさだ。
酸味はしつこくなく、甘みを強く感じたあとにのどごしを味わっている間にすーっと消えてしまう。
後味は、雑味が若干のアクセントを与え、鼻に抜けるそれが存在感を主張するが、嫌味には感じられない。
純米らしい荒っぽさもあり、その希少感とともに、先に言った食中酒としても機能を十分果たすであろう。
ぬるもイケる。
いや、これからの季節であれば、むしろぬる燗で鍋をつつく合間にグビリと行くのも十分オツである。
ただ、繊細な米の、雄町の旨味をいろいろとつつく食材の中で感じられるか?が食前酒と言った結果論かな~
古くからの遺伝子を持ち続け今に繋げ、かつ、それほど主張もしないが、存在感を感じないわけでもない。
ま、原チャリで言えば、ホンダタクトって感じであろう。
スクーターの代名詞的存在ではあるが、爆発的にヒットするでもなく、いつの時代でも、いつも街の風景の中にあり続ける、そんなスクーターの存在とオーバーラップする。
先ほど鍋をつつきながら飲むのも~と言ったシチュエーションをだしたが、その鍋も、味噌でもなければ、変にこった鍋でもない。
はくさいたっぷり、大根おろしと鶏肉、豆腐を入れて、塩でささっと味付けした簡単みぞれ鍋なんていかがであろうか。
このお酒にぴったりの おつまみ チョイス
おろしのさっぱり感と鶏肉の脂がまさに塩味で引き締まる、見た目とは裏腹になかなか食べごたえガッツリとした骨格の太い鍋である。
そんな鍋をまたいでのまんさくの花は、いかがであろうか。