門前そばという言葉は全国で聞くことができます。どこの名物そばというわけではなく、神社の賑わいのある通りに軒を連ねるそば処を門前そばと呼ぶ場合もあれば、そこで食すそば自体を門前そばと呼ぶ場合もあり、明確な用途の所以は存在しない。
類義語として、神社の回りのそば店ではなくお寺さんで作られるそばを寺方そばと呼ぶ。五穀絶ちという修行の場合でも、米、麦、粟、豆、黍に含まれない蕎麦を口に出来るところから、お寺さんの精進料理としてそばは大事な栄養源として食されておりました。
昔から神社は人の集まるところとして賑わっていたので、商売としてのそばの提供は、理にかなっている営業スタイルだったと考えられる。

門前そばで有名なところ
島根の出雲大社・東京の深大寺・長野の善光寺・戸隠神社など